産業会議・委員会
Committee
地域エネルギー委員会
地域エネルギー委員会は、電力種別にかかわらず地域の新エネルギーの有効活用を普及促進するべく活動している。委員会は、建設会社、エネルギー・電力会社、設備会社、エネルギー関係団体、学識経験者などでメンバー構成されている。
地域エネルギー委員会では、地域での新エネルギーの活用策を探ると同時に、地域の活性化にも視点をおいて活動している。首都圏や地方都市での地域冷暖房などによるエネルギーの効率的活用、離島でのマイクログリッドの活用、山間地での地熱や水力活用によるまちづくりなど、幅広い視点で自治体や民間事業者の取り組みについて、調査し意見交換をしている。これらを通し、地域活性化に資する新エネルギーの活用について、要望や政策提言を行っている。
(1)委員会構成
- 委員長:中村 慎 竹中工務店 スマートコミュニティ本部長
- 委員数:14名 オブザーバー2名
(2)令和6年度 活動状況
地域エネルギー委員会は、従来から、新エネルギーの導入促進によって地域での経済活性化を促進させる方策について考え、現地の生の声をヒヤリングし、かつ、意見交換することで現状及び課題の把握に努め、地域特有の新エネルギー活用方法について検討を加える活動を行ってきた。
今年度は5か所の現地訪問と、4回の委員会会合(内1回は現地訪問を兼ねて実施)また、3回の講演受講を行った。
〇委員会活動として、具体的に下記のヒヤリング調査及び情報収集(講演受講)を行った。
- (株)竹中工務店によるTAKENAKA奥飛騨バイナリー地熱発電所に関し、現地にて温泉協同組合との共同事業など、竹中工務店担当責任者と温泉協同組合長から説明を受け意見交換と状況調査を行った。
- 高山市民文化会館にて飛騨五木の井上博成講師による「飛騨高山エリアに関する、これまでの問題意識に基づく取り組み概要」についての講演を受講し、その後意見交換を行った。
- 清水建設(株)北陸支店によるZEB、水素エネルギー利用システムなどについて、現地にて説明を受け意見交換を行った。
- 北広島市のボールパークにて、(株)クボタのアグリフロント、及び日本ハム球団のエスコンフィールドを見学した。
- 北広島市役所にて、市の担当官によるボールパークを契機としたまちづくりについての講演を受講した。
- 大分県九重町の大林組地熱由来グリーン水素プラントについて、現地にて説明を受け意見交換を行った。
- 大分県大分市にて、水素の需要家である江藤産業(株)を訪問し、水素についての事業状況の説明を受け、水素取扱いの設備を見学し意見交換を行った。
- NEF会議室にて、パナソニックホールディングスの大隅慶明氏を講師としてお招きし、「カーボンニュートラル2050へ向けた電機・電子産業分野のルールメークの取組み」の講演を受講し、その後意見交換を行った。
〇委員会会合5回
第1回(R5.5.9)、第2回(R5.9.11現地視察・講演受講を兼ねて)、第3回(R5.12.23講演受講を兼ねて)、第4回(R6.2.5)を実施した。
令和6年度 地域エネルギー委員会 現地委員会(北広島地区)
1)「Fビレッジ」視察(クボタアグリフロント、エスコンフィールド)など」
2)北広島市まちづくり説明
- 企業との連携、北海道及び中央省庁との相談、連携など、経緯を伺う。
- 税収増に加え、次のステップの街づくりへの計画段階中とのこと。
(3)令和7年度 活動方針
令和7年度委員会活動キーワード:「地域の再生可能エネルギー活用策調査」
令和7年度は、「地域の再生可能エネルギー活用策調査」を主眼として、可能な限り現地に赴き、現地の生の声をヒヤリングし、かつ、意見交換することで現状及び課題の把握に努めるとともに、政策の動向を踏まえ、地域特有の新エネルギー活用方法について要望を取りまとめる。
取りまとめた内容を、「地域新エネルギーの普及促進に関する提言」として発信する。