産業会議・委員会
Committee
バイオマス委員会
バイオマス委員会はエネルギー関係団体、ガス会社、エンジニアリング・電機会社等を構成メンバーとして委員会活動を推進している。バイオマスの特徴は多様な原料からなり、転換技術により更に、発電、熱利用、燃料など多様な利用ができることである。多くの可能性をもつバイオマスであるが、当委員会では以下のような活動をしている。
(1)委員会構成
- 委員長:森山 亮 (一財)エネルギー総合工学研究所 部長
- 委員数:9名 (内、オブザーバー1名)
(2)令和6年度 活動状況
バイオマスエネルギーの利活用に関しての現状や課題把握のため、下記分科会を設置して、合同分科会形式で調査・検討等を行い、提言案作成に向けた準備をした。
(1) 木質バイオマス分科会(第一分科会)
バイオマス(間伐材・林地残材など)利用の状況およびそのガス化発電システムに関する現状を、資料調査及び見学会で行い、課題抽出をした。
また、木質バイオマス発電分野からの基礎情報も抽出し、各課題を整理した。
(2) バイオガス分科会(第二分科会)
湿潤系バイオガス(メタン発酵)分野における現状の課題や見通しについて、資料調査及び見学会で行い、下記各観点から現状の問題点・課題の抽出を実施した。
(主な観点:①バイオガス原料 ②導入規模 ③エネルギー利用 ④残渣・消化液利用 ⑤技術開発(バイオガス精製他) ⑥政策面)
1. 緊急提言作成(令和6年11月)
第7次エネルギー基本計画策定に合わせ、年度提言とは別途に緊急提言を立案した。
目標に向けた政策提言として、「持続可能なバイオマス発電の導入に向けた提言」及び「バイオマス熱の利用促進に向けた提言」を作成した。
2. 現地見学会(令和6年11月21-22日開催、第3回委員会と併催):
秋田県を訪問、初日は秋田市内バイオガス発電所視察及び秋田県県庁担当から県の再生可能エネルギー全般に対する取り組み状況を伺い、質疑応答。二日目は大潟村を訪問。もみ殻による地域熱供給の取組みに関して、意見交換・視察を実施した。
(3)令和7年度 活動方針
令和7年度委員会活動キーワード:「持続可能な国産バイオマスの利用」「再エネ熱利用」
令和6年度は、令和5年度に作成した提言内容を精査、アップデートすると共に、さらにバイオマスに関する調査・検討を行った。調査内容を基に、木質バイオマスおよびバイオガス分野を主体にエネルギー利活用の調査を深化して、来年度提言案作成に向けて準備をした。
令和7年度は、令和6年度に調査・検討し作成した内容をフォローすると共に、バイオマスを取巻く情勢の把握、各種調査、さらなる課題の抽出などの調査・検討を実施して提言案を作成する。