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新エネ大賞

New Energy Award

審査委員長特別賞
令和6年度 新エネ大賞
審査委員長特別賞【地域共生部門】

自然環境に調和し地域社会と共生する安比地熱発電所の開発
-岩手県で28年ぶりとなる出力1万kW超の地熱発電所-

安比地熱(株)
令和6年度 受賞事例 審査委員長特別賞

受賞のポイント

安比地熱発電所は令和元年より建設工事を開始し、令和6年3月に営業運転が開始され、岩手県において28年ぶりとなる出力14900kWの地熱発電所である。地熱発電事業として初めて前倒環境調査を取り入れ、通常3~4年かかる環境影響評価手続き期間を2年3か月に短縮化している。本案件以降の地熱発電所についての環境影響評価手続き迅速化のモデルケースとなっていることについて評価された。

地域共生の概要

岩手県八幡平市に位置する安比地熱発電所は、環境への配慮と地域に共生した発電出力14,900kWの地熱発電所として2024年3月1日に営業運転を開始し、順調に発電を継続している。

環境影響評価手続きに際して、NEDOによる「環境アセスメント調査早期実証事業」に参加し、地熱発電事業としては初めて前倒環境調査を取り入れ、通常3~4年かかる手続き期間を2年3カ月に短縮し、環境影響評価手続き迅速化の知見蓄積に貢献するとともに、モデルケースを提示することができた。環境保全への取り組みとして、建設工事の際には、希少植物、重要植物群落、希少動物への影響を避けるために基地の配置計画の変更し、生息環境での施工が避けられない場合は、類似環境への移植、移動などの処置を実施した。また、自然豊かな環境との調和を意識し、配管やタンク類は茶色、建物の外壁は若草色のアースカラーを採用した。

地域との共生を目指して、一般登山者への発電所通路の一部開放、発電所見学者の積極的な受け入れを行っている。また、八幡平市が一部出資する地域新電力「㈱はちまんたいジオパワー」を通して市内の公共施設等に電力供給すべく準備中である。

自然環境に調和し地域社会と共生する安比地熱発電所の開発-岩手県で28年ぶりとなる出力1万kW超の地熱発電所-

【連絡先】

  • 安比地熱株式会社
    岩手県八幡平市大更第20地割127番地1
    TEL 0195-68-7332 / FAX 0195-68-7336