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新エネ大賞

New Energy Award

新エネルギー財団会長賞
令和6年度 新エネ大賞
新エネルギー財団会長賞【地域共生部門】

デザイン発電所を活用した地域共生事業

東京発電(株)、(株)群馬銀行、東京電力エナジーパートナー(株)、片品村役場、(株)團紀彦建築設計事務所
令和6年度 受賞事例 新エネルギー財団会長賞

受賞のポイント

本取組みは、デザイン性の高い「魅せる水力発電所(678kW)」の導入を通して地域共生に取組んだ活動である。デザイン性の高い、開かれた水力発電所を建設し、観光や教育に貢献しており、また、単独運転機能により災害時の充電対応が可能であることが評価された。他地域への横展開を期待したい。

地域共生の概要

東京発電株式会社は、水力発電所の新規建設にあたり、地域に根付いた再生可能エネルギー会社の地域貢献策として従来の発電所設計から脱却し、デザイン性の高い“魅せる発電所”づくりに取り組み群馬県片品村に水力発電所を建設した。

建物の意匠と全体の景観設計を團紀彦建築設計事務所が手掛け、フェンスを取り払ったオープンな環境の中で、曲線を多用した全国的にも珍しいデザイン性の高い発電所を生み出した。

発電所は、「観光・教育・防災」の3つのコンセプトで片品村と連携し地域共生に取り組んでいる。「観光」では、渓流に囲まれた憩いの場として地域周遊の活性化に役立てること、「教育」では、建屋外壁の説明パネルと窓から見る水車機器等の学びにより、再エネ教育や環境教育等への活用を進め、「防災」では、可搬型バッテリーを緊急時に利用する事で村と合意して地域の防災に役立てるほか、地域行事等にもバッテリーを貸し出し、再エネの啓蒙に活用している。

一方、温室効果ガス排出量削減目標を「2030年度ネットゼロ」とする株式会社群馬銀行は、東京発電より発電所のネーミングライツ(命名権)を取得し、東京電力エナジーパートナー㈱から発電所のトラッキング付きFIT非化石証書を活用した実質再生可能エネルギー100%の電力を2024年1月から調達することとした。発電所のネーミングライツは国内でも希少で、金融機関では初となった。(愛称:ぐんぎん尾瀬片品発電所)

電力の供給やネーミングライツによる収益の一部は、発電所の運営費用として還元され、地域共生に活用される。

デザイン発電所を活用した地域共生事業

受賞者による広報活動

【連絡先】

  • 東京発電株式会社
    業務統括室 総務広報グループ 花木
    ℡03-6371-5200