受賞のポイント

本取組みは、乳製品の製造工場のエネルギーとして液化バイオメタンを活用したものである。家畜糞尿の処理にともなう未利用バイオマスを活用しており、実証から商業化に踏み出し、サプライチェーンのモデルとして評価された。今後は、液化バイオメタン地域サプライチェーンの更なる構築を期待したい。

分散型新エネルギー先進モデルの概要

• よつ葉乳業の工場はいずれも北海道の酪農主産地に立地することから、近隣の酪農家から排出される家畜ふん尿由来の液化バイオメタン（LBM：Liquefied Bio Methane）を調達しやすい環境にあり、工場稼働に必要な熱需要の脱炭素化手法のひとつとしてLBMを採用した。
• LBMの供給はエア・ウォーターが担当。両社が2021年～2022年にかけて実施した実証実験においてLBMがLNG代替燃料として工場で問題なく使用できることを確認し、2024年5月によつ葉乳業十勝主管工場において国内初となるLBM商用利用を開始した。
• 以降、定期的にLNGにLBMを混合して使用、何らトラブルなく、ボイラー燃料および脱脂粉乳製造工程の熱風発生炉燃料として活用中。
• カーボンニュートラルエネルギーを活用した牛乳・乳製品づくりを業界に先駆けて実施し、お客様にお届けをしている。