賛助会員ログイン

新エネ大賞

New Energy Award

新エネルギー財団会長賞
令和6年度 新エネ大賞
新エネルギー財団会長賞【分散型新エネルギー先進モデル部門】

次世代営農型太陽光発電システム

(株) 出光興産、(株) クリーンエナジージャパン
令和6年度 受賞事例 新エネルギー財団会長賞

受賞のポイント

本取り組みは、水田に太陽光追尾型の架台と両面発電型の太陽光パネル(45kW)を設置し、「営農」と「発電」の両立を目指したものである。農業を優先する時期と発電を優先する時期を分けて、農業優先時期には太陽光パネルの影を最小化し、発電優先時期には太陽光を追尾する運転を行うなど、先進性を有する農業共生型太陽光発電のモデルとして評価された。まだ実証段階ではあるが、今後の営農型太陽光発電の一つの方式として期待したい。

分散型新エネルギー先進モデルの概要

当社は農業と再生可能エネルギー発電の両立を目的とした次世代営農型太陽光発電の開発に取り組んでいます。農業と太陽光発電は共に太陽光を必要とするため、両立が非常に困難であり、日照不足による農作物への影響や、野立て並みの発電量が確保できない等の課題があります。そこで当社は、株式会社クリーンエナジージャパンが開発した太陽光を自動追尾する可動式架台と両面受光型の太陽光パネルを組み合わせた次世代営農型太陽光発電システムを開発し、農業と発電の両立を実現します。作物の生育期には太陽光を作物(農地)に優先的に照射し、生育期以外はパネルを常時、太陽光に向けて発電量を最大化します。また、3.8mの高さの架台を採用することで、トラクター等の農業機械の使用が可能な農作業空間も確保し、太陽光発電を行いながら稲作に適した環境を維持します。

千葉県木更津市の水田に初号機となる小規模プラント(45kW)を建設し、当社システムの実証を行った結果、収穫した米の収量・品質に問題がないこと、そして通年ベースで野立て並みの発電量を確保できることを確認しました。

大規模な太陽光発電所を設置できる適地が減少している中、当社は新たな設置場所として農地の活用に着目しています。また、農家様にとっては既存農地を活用した新たな収益源の確保が期待できます。

2025年度には2号機となる大規模プラント(2MW)の建設を予定しており、当社は次世代営農型太陽光発電の取り組みを通じ、太陽光発電の更なる普及拡大と地域のエネルギー自給率向上、および持続可能な営農支援による地域貢献に努めてまいります。
【YouTube】 https://youtu.be/IX6e-fCpNw4?si=8lfEJ77jlgW5Tpiq

次世代営農型太陽光発電システム

受賞者による広報活動

【連絡先】

  • 出光興産株式会社
    地域創生事業室分散型エネルギー事業グループ
    E-mail:chihiro.ito.2170@idemitsu.com