賛助会員ログイン

新エネ大賞

New Energy Award

新エネルギー財団会長賞
令和6年度 新エネ大賞
新エネルギー財団会長賞【導入活動部門】

気候風土を活かした環境型オフィスに再エネ由来の水素製造・活用技術を日本で初導入

清水建設(株)
令和6年度 受賞事例 新エネルギー財団会長賞

受賞のポイント

本取組みは、自社支店に再エネ由来の水素製造・活用技術を導入したものである。地域の気候風土を活かした快適なZEBオフィスを実現したことに加えて、水素吸蔵合金による貯蔵能力を備えたCO2フリー水素活用システムを導入している点が評価された。本システムを導入、発信することにより水素社会を牽引していくことを期待したい。

導入活動の概要

「2050年カーボンニュートラルの実現」を見据え、建設業界では、ZEB(ゼロ・エネルギー・ビル)建築が推進されています。しかし、省エネ技術だけで高い環境性能を確保するには限界があるため、太陽光発電設備などの再エネ設備を大容量化して併設し、ZEBを実現する事例が多くみられています。

一方、日本は2017年に水素基本戦略を世界に発表しており、その中で、建設業界に求められる水素利用について、経産省の達成目標では「街・地域・建物で2030年までに再エネ由来の水素の製造と活用技術を確立する」とされていましたが、これまで具体的な対策事例が見えていませんでした。

金沢市における弊社・北陸支店の建替え計画である本活動では、カーボンニュートラルの実現を目標とし、金沢の気候風土を活かした各種省エネ技術と太陽光発電による再エネ設備を導入して、建物のZEB化を図りました。さらに、建設業界における水素利用方法の具体的事例の第一号として再エネ由来の余剰電力を水素置換して蓄エネする「CO2フリー水素利用システム」を日本初で建物内実装し、運用実績を示しながら「再エネの地産地消の実現」と「水素社会の促進を先導する活動」を行っています。

気候風土を活かした環境型オフィスに再エネ由来の水素製造・活用技術を日本で初導入

【連絡先】

  • 清水建設株式会社 設計本部 設備設計部2部
    天田 靖佳
    メールアドレス:amada@shimz.co.jp
  • 清水建設株式会社
    NOVARE イノベーションセンター ハイドロジェングループ 兼
    技術研究所 カーボンニュートラル技術センター
    再生可能エネルギーグループ
    下田 英介
    メールアドレス:e.shimoda@shimz.co.jp